FDのトラブル・修理・DIY

21 エンジンの分解 2010.01.09
 エンジンを分解しました。

約14万キロ走ったFDのエンジン内部です。 結局、メタポンからのホースの不具合から燃焼室にオイル供給されなくなってしまい、圧縮が低下が原因でエンジン交換となった訳ですが、その14万キロ走ったエンジンをマツダの長谷川君がばらしてくれたので観てきました。
 圧縮低下の一番の要因はサイドピースが当たってる部分のキズです。 写真を見て頂くとチャターマークもかなり酷く付いてますが、直接圧縮には関係ありません。 アペックスシールの破損は無かったのですが、ローターのシール溝がかなり開いてるようでした。0.15ミリの隙間が限界と整備書には載ってますが、見た感じ、口元は0.2ミリ以上あるようです。 アペックスシールも厚み部分に摩擦による磨耗も確認しました。 サイドハウジングの歪は測定してませんが、キズも浅くまだ使えそうです。
 分解したローターハウジングを見て思ったのですが、オイルの供給穴はローターハウジングの中央にあります。写真を見て頂くと解ると思いますが、FDはオイルの供給穴はローター毎に1箇所しかありません。で、ハウジングの中央の幅30ミリくらいが光ってますよね? この光ってる部分だけがオイルが効いてて、両サイドは曇ってます。この部分にはオイルはあまり行かないみたいですね〜(>_<)。 FCは2ヶ所、SEは3箇所? FDはオイルの消費を押えるためにノズルを1本にし供給量を電子制御してるんですね〜(FC後期も電子制御)。 で、エンジンを長持ちさせるために、エンジンオイルを燃料に混ぜる人もいるようですが、自分は2ストロークエンジンオイルを燃料に混ぜています(FCだけ)。 エンジンオイルは燃焼させる事を前提に作られてないので、燃えカスが燃焼室に残ります、これがカーボンロックなどの原因となる訳ですよ。そこで自分は2ストロークエンジンオイルをガソリンタンクに入れてます。 2ストオイルは、ガソリンと一緒に燃やす事を前提に作られていますので、カーボンが出難くガソリンに溶け易く作られていますので、エンジンオイルよりましですよね? お金のある人は、藤田エンジニアリングで販売しているミクスチャーオイルを入れると間違いないですが、以前から自分のFCはホームセンターなどで低価格で売られている2ストロークエンジンオイルを、ガソリン約60リットルに対し300ccをガソリンに混ぜるようにしています。 効能は?多分、@シールの更なる潤滑 A燃焼温度の低下 Bノッキングの低減  と、3つの効果が予想されますので、是非試してみて下さいね。