なぜRX−8のプラグか?

改善前の仕様

エンジンは藤田エンジニアリングのNURスペック(プライマリーポート40%拡大・排気ポート20%拡大)
コンピューターは、アペックスのパワーFC。燃料系はノーマル(インジェクターはオーバーホール済)。点火系 ノーマル。プラグはレーシングプラグを4本

「アイドリング不安定」

どうもアイドリングが安定しない、たまにエンジンが停止してしまう。 信号待ちでエンストなんてしたら、かぶってしまう事も度々あった。
この現象は、ポートが広がり吸入空気の流速が遅くなり、噴射されたガソリンが上手く気化しない為と思われる。

「ノーマルに戻す」

だったらノーマルプラグに戻してみようって事で、早速交換テストしてみたら、アイドリングはま〜ま〜良くなったが、高回転でノック発生(~_~;)これはヤバイ、どうしよう(T_T)
写真はFCノーマルBUR9EQ

「新世代プラグ登場」

いろいろ考えていたらRX−8のプラグを思い出した。
レーシングプラグと同様の形状で、尚且つ低回転時のくすぶりを改善する為にスリットが入っていて、それに電極のクリアランスもレーシングプラグの約0.7ミリに対して、RX−8のプラグは1.4ミリ位ある(FC純正と同じくらいのクリアランスですね)。 クリアランスが広いと言う事は火花の面積が大きくなるって事なので、当然着火性も良くなるはず。
だが、クリアランスが広いと高回転がヤバイんだなぁ〜っと思いつつ、RE9B−T とRE8C−Lを装着テスト。
\(◎o◎)/アイドリング、バッチリ安定。今までの悩みは吹っ飛んでしまった(^_^)v
写真はRX−8用RE8C−L

「再びノック」

だが、恐れていた高回転でのノックが・・・(*_*;
どうしよう(*_*; 踏めない<`ヘ´>



(^_-)-☆ そうだ、クリアランスを変えれば良いんじゃん(笑)。 高回転高ブーストになると、プラグの火花が飛び難くなる。 クリアランスがノーマルと同じ距離なので当たり前ですよねぇ〜
RX−8のプラグのクリアランスが約1.4ミリ、レーシングプラグのクリアランスが約0.7ミリだから0.7ミリを限度にノックが出なくなる程度までクリアランスを狭くして行けば良いんじゃんねぇ〜(笑)
昔、バイクに乗ってた時にはよくやってた技だけど、今時のハイテク車にこんな事するやついねぇ〜よなぁ〜なんて思いながらチャレンジ開始(^O^)/。
しかし、0.7ミリまで詰めると、今度はアイドリングが安定しなくなるので、ん〜、難しい(~_~;)
写真はRX−8用RE9B-T

「昔の経験を活かす」

する事は単純ですが、まねする人は自己責任でね。
まず一発目はクリアランス1ミリにしてチャレンジしてみる事にした。板厚1ミリの鉄板を見つけて来て、それをゲージ代わりにマイナス電極をトンカチでとんとん(笑)こんなんで大丈夫なのかなぁ〜?って思いながらも、俺の考えは間違ってない!と呟きながら作業完了。
写真は1ミリのクリアランスにし、10,000km走行後のプラグ

「俺の考えは間違ってなかった」

プラグを取り付けて、エンジン始動!アイドリングは安定しているのでOK。
それでは、いざテスト。 いつもの全開コースに行って2速から全開〜〜、気持ち良い加速Gだ(^_^)v。アッと言う間に3速にシフトアップしてまた全開6500rpmまで引っぱって・・・ノック出ない(^_^)v。 4速にアップして全開、7000rpm手前で5速に入れ減速。
やったぁ〜(^O^)/1発OK、ノックの数値は全然問題無いレベルだった。 アイドリングもノーマルプラグより安定してるし、高回転もレーシングプラグ同等だ!

「耐久性(熱)」

今回のテストは単に短時間の全開時のテストだったので、熱害に関しての問題は出なかったが、問題は強制的に曲げている電極です。 全開時間が永いと電極が真っ赤になり元の形状(クリアランス)に戻ってしまうのではないか?
ま!自分の走り方で現在12,000km走って問題は出てないのでOKかなと(笑)。 サーキットは1度も走ってません。サーキットを走る時はレーシングプラグにした方が良いのかな?

「耐久性(距離)」

10,000km走ったプラグの状態を観察してみると、焼け具合は問題なし、磨耗に関してはトレーディング(T)側はまだ変化は見られないです、角もしっかりしてます。 が、リーディング(L)側マイナス電極側の磨耗を確認した。 0.1〜0.2ミリ程の磨耗なので、まだ行ける様なので、今後の為にそのまま使用することにしました。

「コスト」

ノーマルプラグ BUR9E−Q 4本で約\5,000 交換サイクル3,000km
RX-8用プラグ RE9B-TとRE8C-L 4本で約\15,000 交換サイクル15,000km
どっちが得か分かりますよね?

写真右からBUR9EQ 中央RE8C−L 左RE9B−T

「FCノーマルとの違い」

もう一つRX−8のプラグには特徴がある、それはRE9B−Tはネジ部の長さがBUR9EQより若干短い。 これはプラグホールの空間を増し、より混合気が溜まりやすくし、着火し易くする為の工夫のようだ。

「総評」

実際、自分のエンジンにはRX-8のプラグ以外使えないってことです。
レーシングプラグでは、高回転は良いが、アイドリングではクリアランスが狭いのでダメ(>_<)。 ノーマルプラグは、アイドリングいまいち、高回転も失火でダメ(>_<)です。
とにかくRX−8のプラグ最高です、FCやFD、それに13Bウェーバー使用のレイニー号SAでもアイドリングの安定は実証済みです。そのまま取り付ければ、アイドリングがかなり良くなりますので、お試し下さい。 コスト的にもノーマルの4倍は持ちますのでGoodですね。
サーキット走る時は、念の為にレーシングプラグに替えて走った方が良いかもですね。 対応距離数は只今経過中なので、追ってアップます。

 2007.10.06

走行距離12300kmのリーディング側のプラグです。
左がリヤローター、右がフロントローター側です、12300km走って一番磨耗が激しかったのが、写真左のリヤ・リーディング側でした。矢印の部分マイナス電極部分の磨耗が分かると思いますが、これ以上減ると溶けそうなので交換しました。
ま、この状態でもブースト1.0、7000rpmまで問題なく使えてましたし、焼け具合も良い感じでしたよ。明後日サーキット走るから交換したんですけどね(^_^)v

 2008.02.16

FDに付けていたプラグをかぶらせてしまいました。
うちのFDは通勤のみの使用で、通勤距離片道5kmです。 最近なんかエンジンのかかりが悪いなぁ〜って思ってたら、先日夜息子から「エンジンかからないよぉ〜」って(>_<)北風ピューピューで寒いので、その日は置き去りに(ーー;) 今日日中直しに行って来ました。
ここで、RX−8のプラグを他の13Bエンジンに付けた時の弱点を見つけてしまいましたので報告します。
弱点はトレーディング側です。1度被らせてしまうとプラグが短いために広くなったプラグホールにガソリンが溜り、プラグを外さない限りガソリンが抜けません。タプタプ状態になりかからなくなります。
実際アイドリング及びかぶりには強いプラグではありますが、1度かぶらせるとやっかいですので注意して下さい。

 2008.07.12

 前回トレーディング側のプラグホールに入ったガソリンが抜けなくなる事件があったので、今度はRE8C−Lをトレーディング側にも使って見る事にしました。
 これがまたGoodでした。アイドリングも今まで以上に安定し良い感じです。ので暫くこれでテストしてみます。走行距離128310km
 2008.07.13

 前日交換して本日サーキットを30分走ったトレーディング側に付けていたRE8C−Lです。良い感じですよね?ちょっと焼け気味ですが、サーキットを全開で走っての感じですので問題ないと思われます。
 電極クリアランスは丹ちゃんスペシャルです。
 今後はRE8C−Lの4本使用で決まりですね(^_^)v ちなみに、このプラグに9番は無いのです。

 2008.10.07

7月12日に交換後、サーキット約80分全開と一般走行したRE8C−Lです。左がリーティング側、右がトレーディング側に付けていた物です。
電極はマイナス側がちょっと減ってるかな?ってくらいなので、まだまだ行けそうですよ。

 2008.10.21

さらにサーキットを50分走った後のリヤのリーディーヂング側の写真です。
因みに、7月12日から点検はしましたが、ブラシとかで磨いたりはしていません。

 2009.02.22

走行距離131500km時点のプラグの状態です。 共にリヤローター側のプラグで、右がトレーディングで左がリーディングに付いていた物です。交換してから約3100km走行で、内130分のサーキット走行がありますが、焼け具合は良い感じですねぇ〜
でも、ちょっと焼け過ぎ? マフラー換えたからかもですね?もうちょっと燃料出した方がいいかなぁ〜?

2010.04.25 RE8C−L(4本)のその後

走行距離140850km
プラグの走行距離12540km現在の写真です。
121380kmで取り付けした時から目視での点検はしましたが、ブラシで磨いたりはしていませんでした。
今回も目視にて磨耗や焼け具合を見てみましたが、焼け具合は問題無し、磨耗はリーディング側のマイナス電極が少々磨耗が確認できた程度でした。
ですので、12549km走った今回はワイヤーブラシで磨き、トレーディング側とリーディング側を入れ替えて取り付けもう少し様子を見る事にしました。
あ、現在のエンジンの調子は良好です、もちろんアイドリングは安定、高回転の失火も無くまったく問題ありません。

2010.10.10 RE8C−L(4本)のその後 2

走行距離144830km
プラグの走行距離16520km現在の写真です。 まだまだ大丈夫です、20000kmは完全に行けますね〜。 最近は2ストロークエンジンオイルを燃料に入れてるんですが、焼け具合も良い感じで問題は無いです。 このまま使い続けます。
 ただ、リヤローター側のプラグの痛みが早いようなので、今回はフロントとリヤを入れ替えて付けました。

で、今回は丹ちゃんスペシャル電極クリアランスをお見せしますね。
写真はRE9B−Tですが、電極部分はRE8C−Lと同じですので見てください。 左の写真の電極がノーマル状態です、クリアランスは約1.4mmです。
右の写真が丹ちゃんスペシャル電極で、クリアランスは約1mmです。自分のエンジン仕様では、これがベストです。ノーマルのブーストアップまでならノーマルのままでOKですよ。カブリにくくアイドリングの安定性は抜群ですよ。高いお金を出してまでレーシングプラグは必要ありませんよ。

2011.10.16 RE8C-L(4本)のその後 3

走行距離150355km
プラグの走行距離22045kmが以下の写真です
これって、あと1万キロくらい楽勝な雰囲気なんですが・・・
悩んだ末、SUGO走るので新品に交換しました。 もちろん電極クリアランスは「丹ちゃんスペシャル」です。
以上で、長期に渡ったRX-8のプラグは、FCに使えるのか?企画は終了いたします。
絶対3万キロはいけますって! SA・FC・FDお乗りの皆様、是非試してみてください。
おわり